青森県の蔵元紹介
◇玉田酒造弘前市には禅林街と呼ばれる曹洞宗の寺院33ヶ寺が集合している地域があります。 玉田酒造はこの禅林街に程近い場所で、貞亨2年(1685年)創業以来歴史を重ね、伝統を受け継いでいる酒造です。 自身も津軽杜氏である蔵主親子が「うまい酒を造る」より「飲む人の心を動かし愛される酒」を目標に 丁寧に丹精込めて仕込んでいます。平成10年全国新酒鑑評会以来、高い評価を受け続けています。 うま辛スッキリ味の魅力をぜひ味わってください。
◇鳴海酒造文化3年(1806年)に創業した鳴海醸造店は、蔵が黒石市有形文化財に指定されている歴史ある蔵元です。 現在では人数が少なくなった津軽杜氏の伝統の技、南八甲田山の伏流水、こだわった地元の米で、 香り高くまろやかさ、ふくよかさを持つ逸品を造り出しています。 年間400石と出荷数が限られてはいますが、大吟醸酒「稲村屋文四郎」は鑑評会で幾度も金賞を受賞しており、 味は折り紙つきです。
◇西田酒造<田酒>は青森県を代表する地酒です。 常に青森や全国の鑑評会で優秀な成績を積み重ね、 昭和56年に「特選街」のうまい酒コンテスト日本一になって以来、品薄状態が続いています。 初心を忘れることなく、奇をてらわずに信念に醸す酒は、米だけの旨みを最大限に活かして、 実に穏やかで口あたりがやわらかく、ふくみ香の余韻があります。
◇六花酒造昭和47年に三つの蔵が合併され、新しく設立された会社です。 一万一千坪の広大な土地の工場では、杜氏による昔ながらの手作業と合理的なシステムとが融合し、 主に地元津軽米と岩木川水系の水を使用し、喉越しのいい辛口の酒を造っています。 県内唯一の米焼酎も造られており好評です。
◇三浦酒造地元で契約栽培をしている豊盃米から造り出しているのが、代表酒<豊盃>シリーズです。 亀の尾、山田錦、雄町米など多種類の米、引き締まった味の軟水の仕込み水を使い、 コクがあり口あたりのいい味を造り出しています。 毎年、一樽だけオリジナル樽「チャレンジタンク」を造り出すなど、遊び心とユニークさを併せ持つ酒蔵です。
◇中村酒造黒石市は津軽平野の中でも米の美味しい所です。 津軽米、南八甲田山の伏流水、麹、酵母、ひとつひとつ丁寧に向き合い、 津軽杜氏の知識とカンで個性ある酒を造り注目されています。 敷地内2本の井戸(まったりとした軟水とやや硬質な水)の水質の良さは、 深みに幅のある味、超辛口から甘口までの酒を醸しています。 精魂一途<亀吉>は酒通がうなる特別純米酒です。
◇関乃井酒造関乃井酒造は大自然に囲まれた霊場恐山の麓、本州最北端下北半島にあります。 蔵人に息づく酒造りは、雪国の凍てつく水・厳しい風土を滋味にあふれたまろやかな酒に造りあげます。 地元の食材に合わせ、食事がより美味しくなる酒が大切とし、 糟しぼりによる手作業で吟醸酒はもとより普通酒にいたるまで、やや辛口に仕上げています。
◇盛田庄兵衛酒造安永6年創業(1776年)の現在の当主11代目盛田氏は、あおもりマイスター第1号に認定されています。 基本を受け継ぎ、「おごり高ぶらず素直に初心を忘れず造ること」をモットーに、 東八甲田山系のおだやかできれいな味の軟水を使い、伝統的な酒からローアルコール酒まで幅広い種類の酒を造り出しています。 青森県が品種改良した酒米華想いを用い、全国鑑評会でいち早く金賞を受賞して力量をあます所なく伝えています。 <真心>をネイミングされている酒は、贈っても頂いても嬉しい1本です。
◇白神酒造軟水弱酸性でほのかな甘みがある世界遺産白神の豊かな恵みの水は、 濃厚かつやや辛口で口の中で甘くふくらみのある酒を醸し出しています。 純米酒に力を入れ、すべて山廃造りにこだわっています。 大自然白神の雄大さを思い浮かべながら味わって欲しい酒です。
◇尾崎酒造森繁久彌がいたく感激し詩を添えて命名した酒が<神の座>吟醸酒です。 目前に日本海を臨む海沿いの蔵で、水は白神のブナに濾過された軟水を使い、 米は山田錦、五百万石、華想い米、蔵付き酵母をかくし味にして、南部杜氏と蔵人の調和で淡麗辛口を醸しています。 白神の自然の賜物をぜひ味わってください。
◇八戸酒造創業1775年の八戸酒造は、平成15年に駒井酒造と合併し、新たな八戸酒造となりました。 手造りの基本を大切に、より精度の高い酒を目指しながら、四季折々の食に合う地酒を造り出しています。 モンドセレクションでは5年連続のゴールドメダル受賞等、海外での評価も高く、有機米を使用した「オーガニック日本酒」の普及につとめています。